文部科学省は、小学6年生と中学3年生を対象にした令和8年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の分析結果を公表しました。特に小学6年生の算数で、体積や割合に関する理解に課題があることが分かりました。
算数の問題では、1辺が8センチの立方体の体積の求め方を計算式で答える問題が出されました。正答率は72.9%にとどまり、4人に1人近くが間違えていました。誤答としては、「8×8」や「8×6」といった式が多く見られ、縦・横・高さを正しく掛け合わせるという基本的な考え方が十分に定着していないことがうかがえます。
また、割合に関する問題でも、全体と部分の関係を正しく理解できていない児童が一定数いることが指摘されています。文部科学省は「指導改善に役立ててほしい」としており、学校現場では体積や割合の概念を具体物や図を使って丁寧に教える必要があるとされています。
一方、質問調査では、学校外での勉強時間が短縮傾向にあることも明らかになりました。休日に1日1時間以上勉強する小学6年生の割合は39.4%で、前年度より8.2ポイント減少しています。スマートフォンの使用時間が増えている影響も指摘されており、家庭での学習習慣の見直しが求められています。
全国学力テストは、児童生徒の学力や学習状況を把握し、教育施策の改善に役立てることを目的として毎年実施されています。今回の結果を受け、各学校では体積や割合の指導方法を見直し、基礎的な概念の理解を深める取り組みが進められる見通しです。