記録的な猛暑が続く今年の夏、男性社員の「短パン勤務」を認める企業がじわりと増えています。クールビズの一環として、服装規定を見直す動きが広がっており、新たなビジネススタイルとして定着するかどうかが注目されています。
住宅販売大手のオープンハウスでは、6月から福岡県内の営業社員約30人が黒いハーフパンツを着用し始めました。これまでスーツのズボンを履いて街頭で営業活動をしていましたが、厳しい暑さを受けて試行しています。社員からは「涼しくて動きやすい」との声が上がっており、今後は他の地域への拡大も検討されています。
福井県の包装資材メーカー「豊ファインパック」でも、冷房のない倉庫での作業を快適にするため、短パン勤務を導入しました。約半数の男性社員が実践しており、事務作業でも着用を認めています。こうした動きは、工場や倉庫、屋外作業の多い業種を中心に広がっています。
一方で、清潔感への配慮も欠かせません。すね毛が見えることに不快感を示す意見もあり、「スネハラ」という言葉まで生まれています。導入企業の中には、除毛クリームを提供したり、服装のガイドラインを細かく定めたりする例もあります。黒いパンツを指定して目立たなくする工夫も見られます。
アンケートでは、短パン勤務について「あり」と「なし」がほぼ半々に分かれています。ビジネスの場での印象や顧客への対応を心配する声もある一方、猛暑が続く中で健康管理や生産性の向上につながるとの期待もあります。今後、どの程度定着するかは、各企業の工夫と社会の受け入れ方次第と言えそうです。