首都圏を中心に中学受験がブームとなる中、「中受離婚」という言葉を聞く機会が増えています。子どもの中学受験をきっかけに家庭が崩壊し、離婚に至るケースのことです。
離婚問題を扱う弁護士によると、子持ちの夫婦の相談のうち6〜7割が中学受験を経験しているといいます。合否にかかわらず、受験の数年間で夫婦の関係に亀裂が入り、受験直後ではなく、子どもが高校や大学を卒業したタイミングで離婚に踏み切るケースも少なくありません。
中受離婚の主な原因は3つ挙げられます。1つ目は、夫婦間の受験に対する熱量の違いが、子育ての価値観の違いに繋がること。2つ目は、塾代などの多額の費用をめぐる金銭トラブル。3つ目は、親の過度な期待が子どもへの教育虐待につながるケースです。
特に母親が「伴走」を一人で担い、父親が協力しないケースでは、不満が蓄積しやすいと指摘されています。成績が思うように伸びないと、夫婦間で「育て方が悪い」などの非難が飛び交い、関係が修復不能になることもあります。
専門家は「中学受験自体が悪いわけではないが、夫婦で十分に話し合い、共通の目標を持つことが大切だ」と指摘しています。子どもの将来を考えるあまり、家庭の調和を失わないよう、冷静な判断が求められています。