東京都心では2026年9月17日朝も雨が降り、22日連続の降雨となりました。秋雨前線が停滞している影響で日本列島では長雨が続いており、大型の台風25号がシルバーウィーク期間中に関東地方へ接近するおそれがあるため警戒が高まっています。17日の東京では日中に晴れ間が広がり、最高気温26度の夏日を観測しましたが、気象庁によると小笠原諸島の父島などでは18日午後から風雨が強まる見込みです。
長引く雨は秋の農作業に深刻な打撃を与えています。栃木県大田原市にある農園では、水田が水に浸かったため稲の収穫作業に大きな遅れが生じる影響が出ています。代表の平久江利実氏によると、湿った状態で収穫した米を無理に乾燥させると米粒が割れてしまい、品質が低下するため雨の日の刈り取りは行えません。例年は作業の8割を終える時期ですが、2026年はまだ2割ほどしか進んでおらず、1000万〜2000万円程度の損害が見込まれています。
大雨や台風への備えは街の商店街でも進められています。東京・品川区の戸越銀座商店街では、2026年9月初旬の局地的な大雨で冠水被害が発生し、写真館三省堂の鈴木輝彦さんも店内に浸水する被害を受けました。そのため店の前に土のうを積んで浸水に備えるなど、台風25号の接近に向けた防犯・防災対策を継続しています。千葉県や神奈川県では9月20日ごろから警報級の大雨となる可能性が指摘されています。
台風25号の予想進路は発生当初から大きく変化しました。熱帯低気圧だった15日時点では、太平洋高気圧のふちに沿って沖縄方面へ進むと見られていました。しかし、17日には高気圧が東側へ移動したため台風の経路が北寄りに変わり、伊豆諸島を経由して関東地方を直撃するルートへ変更されました。
台風の接近に伴い、河川に放置された船による危険も懸念されています。東京都と千葉県を流れる旧江戸川には不法に係留された船が多く、大雨で浸水・沈没すると燃料油が流出して火災が起きる懸念があります。関東小型船安全協会の榎本茂理事は、流されてきた流木だけでなく半沈没状態の船が航行中の他船と衝突して座礁するなど、大事故につながる恐れがあると注意を呼びかけています。